あくてい雑記

旅行記,きっぷの話,その他思ったこと,考察など を書く予定

ホームライナー大垣のマルス枠グリーン券

JR東海の名古屋地区と静岡地区の在来線では、ホームライナーという座席定員制の列車が運行されています。

railway.jr-central.co.jp

 

名古屋駅ホームに設置されているホームライナー券売機

 

ホームライナー号に乗車する際は「乗車整理券」を購入します。

この「乗車整理券」は、料金体系上、快速・普通列車の「指定席券」とは異なるものとされています。

座席管理もマルスシステムとは別で行われており、みどりの窓口や指定席券売機では購入できず、ライナー券売機で乗車整理券を購入すると、オレンジ色のエドモンソン券サイズの整理券が発券されます。

 

しかし、名古屋地区の「ホームライナー大垣」と「ホームライナー瑞浪」に連結されているグリーン車は「普通列車グリーン券」として発売されており、一部の区画がマルスシステムに収容されているとのこと。

マルスで発券できるグリーン券が以前から気になっていたので、実際に購入し乗車してみました。

 

みどりの窓口に行かずに指定席券売機で購入できたのですが、操作手順が少々難しかったので下記にまとめます。

 

指定席券売機でのホームライナーグリーン券購入手順

今回は「ホームライナー大垣1号」に乗車します。

新型指定席券売機の「MX-V10」で購入を試みる

以前の券売機と比べるとメニュー構成がだいぶ分かりやすくなったように思う

 

「乗換案内」で名古屋→大垣を検索するも、21:18発のホームライナーが出てこない

 

トップ画面に戻り「特急に乗る」を選択し、左の「在来線の指定席特急券、乗車券を購入」を選択

 

「敦賀方面」を選択

 

大垣まで乗車したかったので降車駅は「大垣」を選択

 

ホームライナー大垣が表示された

先述のとおり普通車はマルスで座席管理をしていないため、ここではグリーン車のみ選択できる

 

「座席表から選ぶ」で座席表を表示してみる

 

使用される681系・683系0番台のグリーン車は1~12番まで座席が存在するが、6番までしか表示されない

マルスで管理されているのは1~6番までのようだ

 

「確認」を押すと支払画面へと進んだ

 

発券されたホームライナー大垣の「普通列車グリーン券」

券面の列車名は省略され「(ホ)大垣1号」となっている

 

無事に指定席券売機でホームライナー大垣のグリーン券を購入できました。

乗換案内メニューからはそもそも列車を表示できず、しらさぎ号特急券のメニューから表示することができました。

そもそもホームライナーは特急列車ではないので特急券のメニューから表示できるとは想像できず、最初に乗換案内から検索してしまいましたが、特急券から検索することが正解でした。

 

ホームライナー大垣1号に乗車する

名古屋駅11番線に入線したホームライナー大垣1号

「しらさぎ号」として名古屋に到着した683系を使用して運転される

 

行先表示器の列車名は「ホームライナー」のみ表示

「しらさぎ」は黒地に白文字だがホームライナーは逆で白地に黒文字である

 

車内の様子

名古屋から大垣までの乗車時間は30分弱であるが、普通列車グリーン料金の780円でこのゴージャスな座席に着席できる

 

グリーン車の乗客は自分を含めて2名でしたが、もう1名は7~12番のマルス枠でない席に座られていたので、ライナー券売機で購入されたようでした。

わざわざ指定席券売機やみどりの窓口でマルス券を購入するのは私のようなマニアくらいでしょう。

 

今回乗車した下りのホームライナー大垣は出発時間が遅いこともあってか空席が目立っていましたが、朝に運転される上りのホームライナー大垣はそれなりに繁盛しているらしいです。

 

おわり。

東京山手線内均一定期券

JRでは2026年3月13日まで、「東京山手線内均一定期券」という定期券を発売していました。

実際に購入した東京山手線内均一定期券の券面

ビューカードで購入したことを示す「東C」が券面の中央よりに印字されていることが特徴的である

(通常の定期券では右よりに印字される)

 

この定期券は「特定都区市内制度」の「東京山手線内」エリア全線が有効範囲となるものでした。

区間でなくエリアが有効範囲となる定期券はJR線では珍しく、磁気券のみ、通用期間も1箇月のみ、券売機では発売していないなど、通常の定期券とは扱いも大きく異なるものでした。

発売額は14,970円で、これは運賃改定前の東京山手線内定期運賃のうち33キロ~35キロ1箇月の発売額と同額です。

山手線1周の営業キロが34.5キロなので、山手線1周分の定期券の値段で山手線内の中央線の駅も乗り降り自由となるという形でした。

しかし、定期券は往復利用が前提なので、1周の往復(?)をする利用者はほぼいないでしょうから、実用的に使えていた人は限られていたものと思います。

発売額を31で割ると482.9円になりますが、山手線内の駅を1日に何度も乗り降りするような利用を毎日して、1日当たり482.9円を超える場合は東京山手線内均一定期券を利用した方がお得ということになりますね。

 

Suicaに対応していないこともあってかマイナーな存在だったと思いますが、ひっそりと発売され続けていました。

しかしながら、2026年3月のJR東日本運賃改定のタイミングで発売終了となってしまいました。

www.jreast.co.jp

 

JR東日本の定期券購入申込書(2026年1月版)

定期券種別の欄に「山手線均一」の記載がある

 

みどりの窓口に備え付けられている定期券購入申込書には「山手線均一」の欄があり、こちらに○を付けることで購入できました。

最新版の申込書では「山手線均一」の文字は削除されていると思われます。

(近隣のJR東日本の駅には最新版の申込書が無く入手できませんでした。)

 

JR東海の定期券購入申込書(2024年頃に入手)

種類の欄に「山手線均一」の記載がある

 

JR東海の定期券購入申込書(2026年7月入手)

種類の欄から「山手線均一」の文字は削除された

なお、山手線内均一定期券は東京駅・品川駅のJR東海の窓口でも購入することができました。

X(旧Twitter)で検索すると山手線内以外の駅で購入したものも散見されたため、理論上は全JRのマルス端末で発売できたのかもしれません。

 

JRの磁気定期券台紙は会社ごとに色や模様が異なっているため、JR東海の窓口ではこのようなオレンジ色でホログラム入りの山手線均一定期券を購入することができました。

JR東日本とJR東海で1枚ずつ欲しいところでしたが、お財布と相談した結果、東日本のものだけ購入したのでした。

当然元は取れていません。

 

おわり。

【簡易委託】JR御殿場線山北駅を訪問(2025/4)

JR御殿場線の山北駅は(恐らくですが)神奈川県内のJR駅で唯一、駅窓口業務を自治体などに委託する簡易委託駅という営業形態と取っています。

 

www.townnews.co.jp

 

www.townnews.co.jp

タウンニュースの記事によると、2012年3月にそれまで有人駅だったところ無人化。

その後2012年5月に山北町がきっぷ販売業務をJR東海から受託することとなり現在に至っているようです。

(駅舎でのきっぷ販売業務は、山北町から委託を受けたNPO法人の方が行っているとのこと)

 

山北駅について、きっぷ販売に関することのほか駅舎やホームの様子なども含め記録したので記事にまとめました。

 

駅舎・窓口付近の様子

駅舎の様子

タウンニュース記事内の写真では、現在自動販売機が並んでいる位置にKIOSKが写っているが、閉店してしまったようだ

 

窓口と改札口の様子

NPO法人の方はきっぷの販売のみJRから受託しており改札業務は行わない

窓口左上には、「当駅で発行できる乗車券は当日限り有効のものに限る」と記載がある

 

表形式の運賃表

御殿場線全駅と東海道線(国府津接続)の主要駅が記載されている

(JR東日本の運賃改定前に撮影したため、現在は東海道線区間の運賃が変わっていると思われる)

 

販売している乗車券についての掲示物

御殿場線区間は運賃表に記載があってもきっぷを販売していない行先がある

一方東海道線区間は、運賃表に記載の駅と実際にきっぷを販売している行先が一致している

 

販売されているきっぷ

山北駅窓口で購入した乗車券(山北→平塚 2025/1/2)

 

山北駅窓口で購入した乗車券(山北→御殿場 2025/4/8)

 

山北駅の窓口では、事前に松田駅のマルス端末で発券されたマルス券に、その場で購入当日の日付印を入れる形できっぷを販売しています。

マルス端末での発券時点ではきっぷの利用日が不明なため、利用日を磁気情報で記録できないからか、自動改札機に投入できない120mm券となっています。

販売している行先は前述の掲示物のとおりで、最遠が東京駅となっており100kmを超える途中下車可能な行先は販売されていません。

また、きっぷの販売時間は9:00~17:00となっています。

 

事前発券のマルス券に後から日付を記載する形態でのきっぷ販売は、山北駅のほか名松線伊勢八知駅でも行われているようです。

中央線古虎渓駅でも同様の形態でのきっぷ販売が行われていましたが、こちらは2026年5月をもって委託販売が終了してしまいました。

www.city.tajimi.lg.jp

 

改札内の様子

駅舎とホームを結ぶこ線橋からホームを見下ろす

画面奥が沼津方

ホームに停車中の313系1300番台は2024年から御殿場線で運用されるようになった

 

こ線橋から国府津方を見る

 

ホーム沼津側の端部から沼津方を見る

出発信号機の先に上り勾配が見え、峠越えであることを伺わせる

また、上り勾配の付近は桜並木となっており、桜シーズンにはカメラマンで賑わう

 

ホーム沼津側端部から国府津方を見る

10両編成くらいは停車できそうな長いホームである

 

駅名標

 

ホーム国府津側端部から国府津方を見る

 

国府津側端部には簡素だが南口がある

 

御殿場線は当初東海道線の一部として開通し、その後国府津~沼津間を熱海経由で結ぶ現行ルートが開通してそちらが東海道線となった歴史があります。

東海道線時代の山北駅は、峠越えの際に連結していた補助機関車の基地(山北機関区)が設けられ、鉄道の街として賑わいを見せていたそうです。

そのため現在でも、機関区を構えていた時代の名残として広々とした駅構内となっています。

 

きっぷ販売の今後について(雑感・考察)

山北駅からJRの駅係員が撤退し、きっぷ販売が山北町への委託へと変更になった2012年当時、御殿場線の御殿場~国府津間では交通系ICカードが利用できませんでした。

その後2019年に御殿場~下曽我間へとICカード利用エリアが拡大され、山北駅でもICカードを利用できるようになりました。

更に2021年には下曽我~国府津間でも交通系ICカードが利用できるようになりましたが、ICカードでのJR東海TOICAエリアとJR東日本Suicaエリアの越境利用は定期券に限られています。

そのため、現在でも山北駅から二宮・鴨宮以遠のJR東日本区間まで乗車する場合は紙のきっぷを購入する必要であり、TOICAエリアとなった現在でも簡易委託でのきっぷ販売が続いている意義の1つになっているのではないでしょうか。

 

JR東海は2027年より御殿場線に「お客様サポートサービス」を導入すると公表しています。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044902.pdf

 

railway.jr-central.co.jp

 

このシステムが導入された駅は、インターホン等によって遠隔での旅客案内ができるよう整備された上で無人駅となります。

ただし、御殿場線のシステム導入駅に山北駅は含まれていないため、「お客様サポートサービス」によって委託販売が終了することは無いようです。

 

  現行(NPOへの委託) お客様サポートサービス
きっぷ販売時間 9:00~17:00 列車運行時間帯は販売
発売する乗車券の種類 特定の行先のみ 100kmまでの運賃帯は網羅
ICカードへのチャージ 不可
乗り越し精算の対応 不可

 

 

 

 

 

 

 

しかし、簡易委託でのきっぷ販売よりも「お客様サポートサービス」を導入した方が旅客の利便性は向上すると私は考えます。

ざっくりまとめると上記表のとおりですが、システム導入と引き換えに駅係員は常駐しなくなります。

 

町では「かつて鉄道の町として名を馳せた町の玄関口。今回の切符販売は無人駅対策の第一弾。今後、町の特産品や物産の販売なども検討していきたい」と話している。

町が切符販売を開始 山北駅の無人化にストップ | 足柄 | タウンニュースより引用

 

一方、山北駅での簡易委託開始時のタウンニュース記事(2012年)を見るに、町の活性化という側面から駅に人員を配置しているように見受けられますが、それから12年が経過し、ICカード対応や近隣駅へのシステムの導入決定等、環境が変化しました。

旅客の利便性という観点で考えるのであれば、町としても人員配置に資金を使うのではなく、「お客様サポートサービス」導入に対し補助金を供出するという方法もあるのではないでしょうか。

駅に係員がいるという見栄えに拘り過ぎた結果、旅客の利便性が損なわれるようでは本末転倒なのではないかと思います。

 

勿論趣味人としては、手売りの珍しいきっぷを購入できる現状の方が面白いとは思いますけどね。

 

JR東海管内で類似事例が無いか調べたところ、滋賀県内の東海道線醒ケ井駅と柏原駅では、近隣駅への「お客様サポートサービス」導入後も、米原市が委託したシルバー人材センター職員による窓口営業が続けられているようです。

www.city.maibara.lg.jp

ただしこちらでは、駅に設置されたマルス端末をシルバー人材センター職員が操作してきっぷ販売を行っており、山北駅のように販売できる乗車券の行先に制限があるということは無いようです。

 

 

(おまけ)駅舎側の駅前の様子

駅舎側の駅前は昭和レトロな駅前通りが広がっている

まるで映画のセットのような見た目である

 

おわり。

続・羽田空港第3ターミナル駅の指定席券売機

東京モノレール羽田空港第3ターミナル駅には、訪日旅行者向けにJR東日本の指定席券売機が設置されています。

JR以外の駅に設置されている指定席券売機であること、発行箇所名が「駅たび羽田」となっており駅たびコンシェルジュ名義の指定席券売機となっていることの2点が特異です。

そんな券売機ですが、2026年3月ごろに新型指定席券売機「MX-V10」に更新されたと聞き、様子を見に行ってきました。

acty217.hatenablog.com

↑2年前に訪問した際の記事はこちら

 

現地の様子

左から指定席券売機・WelcomeSuicaの券売機・東京モノレールの券売機の順で並んでいる

旧券売機は筐体に外国語のテプラが大量に貼られ騒がしい見た目になっていたが、新型券売機では今のところテプラは貼られておらず、すっきりした外観となった

 

指定席券売機の画面

初期画面では訪日旅行者向けに言語を選ぶよう表示されており、日本国内の旅客は他駅の券売機を使うよう併記されている

 

左上言語ボタンの「ENGLISH」を選択すると英語で各種ボタンが表示された

ただし左上の「日本語」ボタンを押すと初期画面に戻ってしまいボタンが消えてしまう

 

従来の券売機(MV50)は、訪日旅行者向けに設置されているにも関わらず初期画面が日本語表示でしたが、今回の新型券売機(MX-V10)では言語選択を促す表示に改善されています。

外国語で表示される各種メニューも「JAPAN RAIL PASS」など外国人向けに特化したもののみとなっていますが、MX-V10の分かりやすいUI構成や画面自体が大きいことも相まって、訪日旅行者でもあまり迷うことなくきっぷを発券できそうな印象を受けました。

 

しかし、日本語を選択すると先述の初期画面が表示されてしまい、日本語で各種発券メニューを表示することができなくなっています。

日本語以外の言語のまま発券してしまうと、英語が併記された券面となってしまうはずなので、この券売機では日本語券面のきっぷは発券できなさそうです。

そもそも初期画面には、日本国内の旅客は他駅の券売機を使うよう表記されており、このような案内は旧券売機(MV50)の時には無かったものでした。

券売機設置の趣旨が訪日旅行者向けというのはその通りですが、日本国内旅客の発券をシャットアウトするような表記は「そこまでしなくてもよいのでは?」と思ってしまうところです。

 

続きを読む

旅客営業規則第70条区間での途中下車

JRのきっぷに関するルールは複雑難解であり、鉄道マニアの私でも知らないルールが多々存在します。

そんなJRのきっぷのルール(旅客営業規則)の中でも、首都圏在住であれば比較的触れることが多そうな特例が、旅客営業規則第70条(東京付近の特定区間を通過する場合の特例)です。

下図の太線区間を通過する場合は、太線区間上の入口の駅から出口の駅までは、後戻りしたり再度同じ駅を通らない限り、普通運賃・料金は、実際に乗車する経路にかかわらず、太線区間内の最短経路の営業キロで計算します。この場合、営業キロが100キロを超える乗車券(大都市近郊区間のみ利用の場合を除く)ならば、途中下車もできます。
なお、東京~品川間の新幹線は太線区間に含みません。

運賃計算の特例:JR東日本 より引用

 

要するに「東京山手線内とその外縁の一部区間を通過する際、その区間内の運賃は実乗車経路に関わらず最短経路の距離で計算する」という特例になります。

なお「計算できる」ではなく「計算する」なので、該当する場合は強制的に適用されるものになります。

先日、この特例区間において最短経路外へう回乗車し、う回経路上で途中下車する機会があったのですが、最短経路外でも途中下車できる根拠が気になっていたことを思い出し、調べてみることにしました

 

実際に使用した乗車券

実際に使用した新潟→横浜市内の乗車券

70条区間となる赤羽~品川間は最短となる東北本線・東海道本線経由で運賃計算されているが、山手線新宿駅の途中下車印が押印されている

 

今回使用したこちらの乗車券ですが、右上に「新宿」の途中下車印が捺されています。

券面表示経路では郡山(東北新幹線)東京(東海道本線)横浜と、山手線の東側を抜けていく形となっており新宿は通りません。

最初は券面表示経路通り乗車する予定でしたが、新宿へ立ち寄ることになったため、東北新幹線を大宮で下車し埼京線に乗り換えて新宿に向かいました。

(大宮~赤羽間も券面表示経路の新幹線ではなく埼京線に乗車していますが、本件とは別の特定区間のためここでは説明を省略します)

新宿では経路外と判定されて自動改札機を通過できなかったのですが、「確か70条とかいうヤツが適用されて精算無しで途中下車できたような…」と思い、有人改札にて「途中下車したい」と申し出たところ、乗車券に途中下車印を捺していただき下車できたのでした。

当時の私はこの特例についてあまり自身が無く、「もし乗り越し精算を求められても反論できないな…」と思ってしまったので、いつか調べてブログのネタにしようと考えていました。

ちなみに「70条区間の駅員がこの規則を知らずに乗り越し精算を求めてきて口論になった」という話(本当か…?)をネットで見たことがあるのですが、今回そのようなことはありませんでした。

 

また、この乗車券ですが横須賀線の武蔵小杉では自動改札機で途中下車ができました。

これは東海道本線の品川~鶴見間が大井町経由と西大井経由のどちらも利用可能な特定区間に指定されているためですが、新宿の自動改札機は通過できないのに武蔵小杉では問題なく通過できるのはどこか不思議な感じがします。

 

旅客営業規則を見てみる

本記事の最初で引用したJR東日本のホームページは「きっぷあれこれ」という、旅客営業規則のうちJR東日本に関するものをピックアップしたものです。

JR東日本のホームページでは旅客営業規則そのものも公開されているので、該当の条文を見ていきます。

第70条 特定区間における旅客運賃・料金計算の営業キロ又は運賃計算キロ

 

第70条
第67条の規定にかかわらず、旅客が次に掲げる図の太線区間を通過する場合の普通旅客運賃・料金は、線区間内の最も短い営業キロによって計算する。この場合、太線区間内は、経路の指定を行わない。
  • (注)東海道本線(新幹線)中東京・品川間は太線区間に含まない。

 

JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第3章 旅客運賃・料金 -第1節 通則 より引用

70条では冒頭で引用した「きっぷあれこれ」と同様に「東京山手線内とその外縁の一部区間を通過する際、その区間内の運賃は実乗車経路に関わらず最短経路の距離で計算する」ということが書かれています。

70条は旅客営業規則の「第3章 旅客運賃・料金」内に記載されています。

ここではあくまで「運賃計算の話」をしており途中下車の話はしていません。

続いて途中下車の話をしている条文を探します。

第156条 途中下車

 

第156条
旅客は、旅行開始後、その所持する乗車券によって、その券面に表示された発着区間内の着駅(旅客運賃が同額のため2駅以上を共通の着駅とした乗車券については、最終着駅)以外の駅に下車して出場した後、再び列車に乗り継いで旅行することができる。ただし、次の各号に定める駅を除く。

JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第4章 乗車券類の効力 -第2節 乗車券の効力 より引用

途中下車に関することは「第4章 乗車券類の効力」に記載されています。

この156条では、「乗車券は券面に表示された区間内では途中下車できることが基本ルールだが例外がある」ということが書かれています。

(近距離の乗車券や大都市近郊区間完結の乗車券で途中下車できないのは例外的なものということになります)

引き続き規則を見ていきます。

第159条 特定区間を通過する場合のう回乗車

 

第159条
第70条第1項の規定を適用して発売した普通乗車券、普通回数乗車券又は団体乗車券を所持する旅客は、同項に掲げる図の太線区間を通過する場合には、この区間をう回して乗車することができる。

 

JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第4章 乗車券類の効力 -第2節 乗車券の効力 より引用

159条には、「70条の規定が適用される場合は該当区間をう回乗車できる」ということが書かれています。

70条の「運賃計算の話」と159条の「乗車券の効力の話」を合体すると、「70条の規定が適用される場合、該当区間では最短経路で運賃計算をするが、最短経路以外をう回乗車してもよい」という事になります。

第160条 特定区間発着の場合のう回乗車

 

第160条
第70条第1項に掲げる図の太線区間内にある駅発又は着の普通乗車券又は普通回数乗車券を所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、う回して乗車することができる。ただし、別に定める場合を除き、う回乗車区間内では、途中下車をすることはできない。

 

JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第4章 乗車券類の効力 -第2節 乗車券の効力 より引用

次の160条では「70条区間内の駅発着の場合も70条区間をう回できるが、う回経路内では途中下車できない」ということが書かれています。

具体例を示すと下記のような事になると思われます。

(例)錦糸町(70条区間内)→函南(総武本線・東海道本線経由)の場合、最短経路の馬喰町経由で運賃計算をするが、両国・神田経由のう回乗車も可能。ただし両国~神田間のう回経路内では途中下車できない。

(ただし実際には、途中下車可能となる100kmを超える乗車券の場合東京山手線内もしくは東京都区内発着となる特定都区市内制度が適用されるため、160条の出番は少ないと思われます。)

160条では特定の区間の途中下車を禁じている一方、159条にはそのような記述はありません。

 

結論

今まで確認した条文をまとめると下記のようになりました。

70条 特定区間では最短経路で運賃計算をする
156条 乗車券の券面に表示された区間内では原則として途中下車ができる
159条 70条の特定区間ではその区間内でう回乗車ができる
160条 70条の特定区間内の駅が発着地の乗車券でも70条区間内をう回乗車できるが、この場合う回経路内では途中下車できない

結論としては、「70条特定区間内でう回乗車をした際、途中下車を禁じる条文が無いのでう回経路内で途中下車は可能」ということになると私は考えます。

仮にう回経路での途中下車が不可能なのであれば、159条も160条と同様に「う回乗車区間内では、途中下車をすることはできない。」という1文が最後に付くはずで、う回乗車するからといって乗車券は途中下車できるという原則は崩れないということになるのではないでしょうか。

また156条の「乗車券の券面に表示された区間」というのは乗車券の経由地(ルート)のことを指していますが、本来購入時に決定しなくてはならない(=券面に記載しなくてはならない)経由地を70条区間では乗車券の使用開始後に(指定された範囲内ですが)経路を選択しう回乗車できる訳ですから、う回乗車区間も「乗車券の券面に表示された区間」と同等の区間として扱われ、160条のように特段禁じられていなければ途中下車できる原則からも除外されないと考えることが自然ではないでしょうか。

「言われてないからオッケー」というのは若干モヤモヤが残るところではありますが、自分の中では上記をもって結論としたいと思います。

 

おわり。

新幹線eチケット(JRE POINT特典)でグランクラスに乗車

JR東日本が提供しているJR券予約サイト「えきねっと」には、JREポイントを利用して新幹線や特急列車に乗車できるサービスがあります。

従来、その対象は普通車指定席に限られていたのですが、2025年7月よりグリーン車グランクラスにも対象が拡大されました。

(グリーン券部分のみにポイントを充当してアップグレードするサービスは以前からありましたが、運賃・料金の全額をポイントから充当することはできませんでした。)

 

2025年7月中は、サービス開始を記念してグリーン車グランクラスのポイント交換レートが半額になるキャンペーンが行われており、普通車指定席よりもグリーン車グランクラスの方が少ないポイント数で乗車できる異常事態となっていました。

私は今までグランクラスに乗車したことが無かったので、この機会にポイント消化も兼ねて乗車してみることにしました。

 

www.jrepoint.jp

当時のキャンペーンページ

 

東京→新潟のJREポイント特典(グリーン車)

通常11,600ポイント必要なところ期間限定レートが適用され、5,800ポイントで乗車できた

 

行先はどこでもよかったのですが、「スーパーとき」こと「とき311号」に乗ってみたかったので新潟へ。

東京を出ると大宮と終点新潟にしか停車しない1日1本の速達列車で、東京→新潟の所要時間は驚異の1時間29分。

あっという間に新潟に到着しました。

(グランクラスの窓側が埋まっていたことと、乗車時間が短いこともあり行きはグリーン車にしました。)

 

新潟→東京のJREポイント特典(グランクラス)

通常は14,750ポイント必要だが期間限定レートが適用され、7,370ポイントで乗車

この区間の普通車指定席への乗車には7,940ポイント必要なため、それより少ないポイント数でグランクラスに乗車できた

 

帰りは念願のグランクラスに乗車。

東京まで、行きより長い2時間40分の所要時間でグランクラスの座席を堪能しました。

大きな座席がとても快適で、全く疲れることなく東京へ帰ってくることができました。

 

ちなみに新幹線のJRE POINT特典を紙のきっぷとして残したい場合、指定席券売機では発券することができず、みどりの窓口にて予約メールに記載の「会員番号」と「予約番号」を提示して発券してもらう必要があります。

通常の「新幹線eチケット」では、受取用のQRコード等を発行して指定席券売機で発券することができますが、ポイント特典の場合は窓口でないと発券できないのは少々謎なところです。

(そりゃJRとしてはチケットレスで乗車できるものはわざわざ発券しないで欲しいでしょうけど、通常のeチケットとポイント特典で差をつけている理由が思い浮かびません。)

 

おわり。

【色づく世界の明日から】長崎市内の聖地をお散歩(2024/11)

2024年11月、長崎市を訪れてアニメ「色づく世界の明日から」の聖地巡礼をしました。

「色づく世界の明日から」は何度も聖地巡礼するくらい大好きな作品で、最近は2年に1度のペースで長崎訪れています。

 

infinitedayo.jp

寂しさの中に優しさを感じる素敵な青春群像劇です。

是非一度全人類に見て欲しい。

 

1日目 (2024年11月18日 月曜日)

サンライズ号と新幹線を乗り継ぎ、昼過ぎに長崎入り。

ビジホにチェックインして、荷物整理と休憩をしてから活動開始することに。

 

まずは石橋電停から坂を上がった先の東山地区へ向かいました。

第1話で登場した「東山公園」に行ったのですが、先客がいたため翌日に出直すことに。

(このロケーションの中で談笑してた学生カップルさん、超羨ましいなあ…)

東山公園よりも少し南側に歩いた場所から見た稲佐山と市街地の景色。

最寄りの電停からの直線距離は近いものの、この高さまで階段を上らないと訪れることができません。

第1話で東山公園が登場するシーンも夕方だったので、雰囲気だけは感じ取ることができました。

 

東山地区から下山した後は、「グラバースカイロード」付近へ。

作中で頻繁に登場することもあって、長崎へ来た際には必ず訪れているスポットです。

エレベーターを乗り継いで楽に高台へ行けるので、単純に景色を楽しみに行くのにもオススメです。

 

この後は、浜町のアーケード街を街歩きしたりしてからビジネスホテルへ帰着。

 

2日目 (2024年11月19日 火曜日)

路面電車に乗ってプラプラした後、前日にじっくり見物できなかった東山公園へ。

 

第1話で登場する東山公園。

主人公が未来から2018年にやってきたことを実感するシーンで登場し、とても印象的な場面だったので一度訪れたいと思っていました。

滑り台の後ろには桜の木が生えていますが、作中では春のシーンだったため満開となって描かれていました。

 

作中と同じカットを。

 

主人公が滑り台の上から眺めた市街地。(公園の南端部から撮影)

実際に滑り台の上から市街地を写すと作中とは少し違う角度になってしまいます。

 

東山公園を堪能した後は、聖地の1つである「どんの山公園」を目指してみることに。

第1話終盤で登場したどんの山公園の一角。

東山公園と横方向の距離は大して離れていないのですが、かなり高低差がありとても疲れました。

 

どんの山公園から下山する際に撮影した1枚。

かなり高い場所であることが分かります。

 

この後はなんとか市街地まで下山し、長崎空港まで移動して帰宅。

 

いつか桜満開の東山公園に行きたいところですが、春先はいつも花粉症で具合悪いうえに仕事も繁忙期なのでなかなか厳しそうです。

 

 

おわり。

 

 

※訪問直後に書きかけて放置してしまった記事を修正のうえ公開したものです(2025/9/7)