ご無沙汰しております。
2021年9月から12月にかけて、JR東日本横浜支社管内においてみどりの窓口の営業が終了した駅が13駅ありました。
営業終了となった全駅を巡り、窓口にて入場券を購入してきたので営業終了順でここにまとめることとします。
保土ケ谷駅 (9月15日営業終了)
保土ケ谷駅F1発行入場券。
一連の窓口営業終了の中で一番最初の駅となった保土ケ谷駅。
窓口の外観はかつては3つ窓があったような雰囲気で、改札の突き当りに位置していました。
また、窓口営業終了と同時に駅業務がJR東日本の直営からJR東日本ステーションサービスへと移管され業務委託駅となりました。
2020年度1日平均乗車人員:26,038人
新川崎駅(9月28日営業終了)
新川崎駅F1発行入場券。
9月28日に窓口営業終了となった新川崎駅。
保土ケ谷駅、新川崎駅と横須賀線の駅が続いて営業終了となりました。
駅事務室が改札と窓口で一体になっている構造でした。
窓口営業終了となった各駅には事前に営業終了に関する掲示がされていました。
しかし新川崎駅では通常の掲示物とは別に、徒歩圏内にある南武線鹿島田駅の窓口へ誘導するものがあり特徴的でした。
隣接の武蔵小杉駅は窓口のある北改札(南武線口)まで横須賀線ホームから距離がありますし、横浜駅までは10分ほど乗車時間があることを考えると、徒歩で行ける鹿島田駅へ誘導するのが妥当なのだと思います。
新川崎駅から鹿島田駅までは、屋根付きのデッキを介して徒歩移動することができます。
2020年度1日平均乗車人員:21,904人
大磯駅(9月28日営業終了)
大磯駅F1発行入場券。
駅事務室は改札と一体のタイプでした。
大磯町唯一の鉄道駅ですが今回営業終了となってしまいました。
一連の窓口営業終了駅の中で当駅のみ電車特定区間外に位置しており、入場券の値段が区間内より10円高い150円となっています。
所在地:神奈川県中郡大磯町
2020年度1日平均乗車人員:5,910人
大口駅(10月7日営業終了)
大口駅F1発行入場券。
10月に入ると横浜線の駅で窓口の営業終了が始まり、ここ大口駅と後述の鴨居駅が先陣を切りました。
駅事務室は窓口と改札が一体で、一連の営業終了駅の中ではかなりコンパクトな駅舎だと感じました。
隣接の菊名駅の窓口も12月で営業終了となったので、窓口に用のある人は東神奈川駅へ行ってねということなのでしょう。
2020年度1日平均乗車人員:15,146人
鴨居駅(10月7日営業終了)
鴨居駅F1発行入場券。
快速が停車し、近隣にららぽーと横浜もあることから結構大きな駅という印象がありましたが、窓口営業終了となりました。
なお今回窓口営業終了となった駅のうち、1日平均乗車人員は菊名駅に次いで2番目に多いです。
所在地:神奈川県横浜市緑区
2020年度1日平均乗車人員:29,426人
成瀬駅(10月19日窓口営業終了)
成瀬駅F1発行入場券。
成瀬駅は今回巡った駅の中で唯一東京都に位置しています。
所在地:東京都町田市
2020年度1日平均乗車人員:14,285人
古淵駅(10月19日営業終了)
古淵駅F1発行入場券。
当駅は窓口が室内に位置しており、さらに窓口の横には指定席券売機が置かれていました。
今回巡ってきた駅の多くは窓口が室外にあるタイプでしたので、珍しいレイアウトのように感じました。
成瀬駅と古淵駅の窓口が営業終了となったことで、町田駅の両隣の駅からみどりの窓口が無くなったことになります。
所在地:神奈川県相模原市南区
2020年度1日平均乗車人員:17,697人
石川町駅(10月28日窓口営業終了)
石川町駅F1発行入場券。
10月28日には根岸線石川町駅と本郷台駅の窓口が営業終了となりました。
石川町駅のみどりの窓口は山手駅寄りの元町口にあり、てっきり関内駅寄りの中華街口にあるのかと思っていただけに意外でした。
なお、窓口の位置していた元町口は2018年頃にバリアフリー工事がなされたようで、比較的新しそうな外観をしていました。
所在地:神奈川県横浜市中区
2020年度1日平均乗車人員:23,303人
本郷台駅(10月28日営業終了)
本郷台駅F1発行入場券。
横浜市栄区唯一の鉄道駅であり、特定都区市内制度「横浜市内」の最南端の駅でもあります。
根岸線で本郷台駅と1日平均乗車人員が同程度の洋光台駅は2016年に窓口が営業終了しており、当駅も時間の問題だったのかもしれません。
2020年度1日平均乗車人員:14,648人
尻手駅(12月9日窓口営業終了)
尻手駅F1発行入場券。
南武支線及び新鶴見方面への貨物線と分岐しているためか小規模ながら直営駅となっており、直営故に窓口が残っていたのかもしれません。
隣の矢向駅が横浜市鶴見区に位置しているためか、当駅と川崎駅、鶴見線の川崎市内各駅、南武支線の各駅は川崎市に在りながら特定都区市内制度「横浜市内」の駅となっています。
なお、当駅の駅舎は川崎市に位置していますが、駅のすぐ西側は横浜市となっています。
※代替となる指定席券売機等は設置されず、尻手駅ではマルス券を購入できなくなりました。(2021年12月現在)
2020年度1日平均乗車人員:12,171人
根岸駅(12月9日窓口営業終了)
根岸駅F1発行入場券。
窓口全景は撮り忘れてしまいました。
只見線にも根岸駅があり、そちらと区別するためにマルスの駅名印字では「(岸)根岸駅」と駅名の前に(岸)が付きます。
隣の磯子駅も2020年にみどりの窓口が営業終了し話せる券売機へ置き換えられており、窓口へは関内駅か新杉田駅まで行かなくてはならなくなりました。
2020年度1日平均乗車人員:17,747人
菊名駅(12月20日窓口営業終了)
菊名駅F1発行入場券。
窓口全景は客が途切れなかったため撮れず。
一連の営業終了駅の中で唯一JR東日本乗車人員ランキングの100位以内に入っており、ある程度の規模の駅であることが伺えます。
窓口が閑散としている様子も無く、隣の新横浜駅にはJR東日本の窓口が無い上、隣の大口駅の窓口も営業終了してしまっている中で菊名駅の窓口を閉めてしまうのはかなり大胆だなあと思います。
なぜ営業終了となったのか、推測ではありますが新横浜からの東海道新幹線のきっぷの売上が多く、JR東日本の収益にあまり寄与していない可能性があるのではないでしょうか。
現に私が訪れた際も前に並んでいた方は東海道新幹線のきっぷを買い求めていました。
(皮肉にも横浜線でなく、東急東横線で横浜駅の窓口まで行くのが一番便利な気がします。)
※今後、話せる券売機(アシストマルス)が設置されるそうです。
2020年度1日平均乗車人員:36,355人 (JR東日本各駅乗車人員 97位)
逗子駅(12月20日営業終了)
逗子駅F1発行入場券。
列車の増解結が頻繁に行われ折り返し列車も多いことから、運行上の駅の規模は大きなものになっています。
今回の窓口営業終了により、横須賀線大船以南でみどりの窓口がある駅は鎌倉駅、横須賀駅、久里浜駅の3駅のみになりました。
※窓口営業終了翌日より話せる券売機(アシストマルス)が稼働開始しました。
所在地:神奈川県逗子市
2020年度1日平均乗車人員:20,786人
雑感
今回は横浜支社みどりの窓口営業終了駅13駅を巡りました。
単純な駅巡りも楽しむことができまして、横浜線の大口駅、鴨居駅、成瀬駅、古淵駅は今回初めて降りました。
電車で通過するだけでは分からない駅舎や駅前の雰囲気を感じることができ、近場でも新たな発見ができるものだと思いました。
みどりの窓口について、JR東日本はコロナ禍において窓口の削減やチケットレス化を進めると明言しており、窓口が減っていくことは致し方ないのかなと思います。
しかしきっぷとは輸送の契約書であり、駅係員の手によって発行されたきっぷを手にすることは正にその契約を結んでいる実感がして、それが旅行の楽しみの1つであると私は思うのです。
券売機でも長距離のきっぷや特急券は買えますが、どことなく味気無さを感じてしまします。
学生時代には学割の乗車券を購入する際に窓口にお世話になりましたが、長距離の乗車券を購入すると出発が迫る旅行にとてもワクワクしたものです。
いずれ紙のきっぷ自体が過去のものになるか、現在の補充券や常備券のように珍しいものになる時代が来ると思いますが、暫くは窓口できっぷを購入する経験ができるといいなと思います。
参考:JR東日本 各駅の乗車人員 2020年度
おわり。