大変ご無沙汰しております。
Twitterの方にはちまちま顔を出しているのですが、ブログの方はすっかり放置していました。
この度記事にまとめたい案件ができたので、久々にログインした次第です。
こんな感じで今後も続くか分からないブログですがよろしくお願いいたします。
さて、2019年12月に横須賀市田浦界隈にある専用線の廃線跡を見物してきました。
線路の平面交差が2つ連続するダブルクロスがあることで有名です。
上のマッブにピンを立ててある地点が公道上から散策できる主な見どころとなっています。
北側の港の方面にも線路は伸びているようですが、公道ではなく軍事関係の施設などが多いことから立ち入ることはできません。
右から2番目のピンが有名なダブルクロスの地点です。
今回は、田浦駅からダブルクロス方向へと辿った順番に紹介していきます。
△田浦駅ホーム 3つのトンネルが並ぶ
まずは田浦駅ホーム。
写真の奥が横須賀方で、右のトンネルが上り本線、真ん中が下り本線で左が専用線跡へ続く廃トンネルです。
3つのトンネルで作られた時期が異なり、左の廃トンネルが一番新しいのだとか。
△相模運輸倉庫の留置線
続いて最初のマップで一番西側のピンの場所、田浦駅北口から歩いてすぐの地点です。
ポイントの先に留置線のような線路が残っています。
ポイントの切り替えレバーも残っているのが見え、めちゃくちゃ動かしてみたかったですが、私有地なので立ち入らない方がいいでしょう。
△ダブルクロスに向かい道路沿いを進む
上の写真の地点で反対側を向くとカーブした単線が伸びています。
写真奥がダブルクロス方面。
△横浜税関 横須賀税関支署の建物前
続いて税関の建物の前の地点。
左奥が留置線方面。
かつては分岐器があったのでしょうが撤去されたようで、直進していたであろう線路は分断してしまっています。
△吾妻川 西側の橋台
△吾妻川 東側の橋台跡
続いて、吾妻川のピンの地点。
かつては鉄道橋がかかっていたようですが撤去され、ダブルクロス側については橋台もなくなっています。
また、この川の前後は線路も剥がされていました。
また、このあたりから東にかけて道路の改修が行われたような形跡があり、その際に鉄道橋の撤去も行われたようです。
△ダブルクロス 右奥に写っているのが比与宇トンネル
△トンネル側から
△クロス側から田浦駅方を見る
3枚目の奥の雑草に埋もれている先が田浦駅方向になります。
道路の改修によって踏切が撤去されたのか、ダブルクロスは田浦駅方向への線路と繋がっていないことが分かります。
また、田浦駅方向への線路跡については雑草が多すぎて線路が残っているのかすらよくわかりませんでした。
△比与宇トンネル手前で線路が途切れる
△西側から
△比与宇トンネル 道路が改修されたのかかつての面影は見られない
ダブルクロスよりさらに東側の地点。
かつては3枚目奥の比与宇トンネル手前で、田浦駅方向から来た線路と相模運輸倉庫かろの線路が合流し、トンネル内でスイッチバックしていたようです。
現在はトンネル手前で線路が途切れており、現役当時の様子を窺い知ることはできなくなっています。
写真奥が田浦駅で写真左手前が比与宇トンネル。
左手前で線路が途切れています。
公道上から観察できる主な地点は以上となります。
△相模運輸倉庫の構内案内図 専用線が一部描かれている
こちらは田浦駅北口を出た正面にあった相模運輸倉庫の案内図です。
この地図上では比与宇トンネルでスイッチバックし田浦駅手前まで来ていた線路が描かれていないことから、この地図が描かれた時点では既に廃線になっていたのではないかと推測できます。
ダブルクロスの北側、地図上の海上自衛隊の施設では2000年代初頭に米軍のジェット燃料輸送が行われていたらしく、地図に描かれていない専用線はその以前に廃止になっていたのかもしれません。
以上が探索記になります。
---雑感----
田浦界隈の廃線跡の特徴として駅から近いことが挙げられます。
駅からダブルクロスまで10分程度で到着でき、非常に探索しやすかったです。
また、廃線跡周辺は工場や倉庫が多い独特な場所でした。
特に倉庫群の中には廃倉庫のようなものもあり、エモさを感じられます。
線路ばかり撮ってないで倉庫のちゃんと撮っておけばよかったです。
ダブルクロスについては、道路の改修が行われたにも関わらず撤去されていないあたり、保存には前向きなのだろうと感じました。
ただし、横須賀市が保存を決めたといった書き込みをネットで見かけましたが正確なソースが見当たらず…
そもそもこの線路跡って今は誰が所有しているんですかね…?